2024年04月03日
お役立ち情報
土地家屋調査士はやめとけは本当なのか?その実態を徹底調査!
1.はじめに
土地家屋調査士に興味があって調べていたら、「やめとけ」「きつい」などのマイナスな情報が出てきて戸惑っていませんか。
「仕事がない」「将来AIに仕事を奪われる」などの噂も不安の種でしょう。
本当に、土地家屋調査士の実態はブラックなのでしょうか。
この記事では、土地家屋調査士のリアルな現状や将来性を紹介します。
2.土地家屋調査士がブラックと言われる3つの理由
土地家屋調査士が「やめとけ」と言われる理由を3つ見ていきましょう。
■炎天下や低温下での屋外作業がある
土地家屋調査士の作業の多くは屋外で行われるので、体力が必要です。
真夏の炎天下の作業も、真冬の極寒の作業も、土地家屋調査士自身が行わなければなりません。
依頼があれば、遠方や生活圏から離れた場所、山の中や道がないような場所も、訪れる必要があります。
公共交通機関がない場所では、車を運転して行かなければなりません。
クマなどの害獣やスズメバチなどの害虫などの対策も必要です。
■土日祝日に出勤が多い
多くのお客様がお休みの日に依頼されるので、必然的に土日祝日が出勤になることが多いです。
企業によっては土日休日が固定の場合もありますが、シフト勤務の企業では土日が通常勤務の場合もあります。
■繁忙期は非常に忙しく、閑散期との差が激しい
土地家屋調査士の繁忙期は1月~3月が挙げられます。
この時期は年度末なので、多くの企業や地方自治体の依頼や締め切りが重なる時期です。
また大型の案件は金額も大きく、同時進行で進めるには必要な時間も長く、気力と体力が欠かせません。
新年度が始まったころには業務量が落ち着きます。
実はどの理由も、土地家屋調査士だけが特別きついというものではありません。
建設業がもつ共通のテーマでもあります。
体力をつける、代休制度等しっかりと整備された企業に就職するなどの対策を練ったり、経験を積んだりすることで、対処できるのです。
次章は、土地家屋調査士の将来性を見てみましょう。
3.土地家屋調査士の将来性は明るい
土地家屋調査士の未来が明るい理由を3つ紹介します。
■独占業務がある
不動産の表題登記(まだ登記されていない土地や建物について、初めて申請するための登記)や筆界特定は、土地家屋調査士法で定められている独占業務です。(参照 デジタル庁 e-Gov 法令検索「土地家屋調査士法」第六十八条:https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=325AC1000000228_20230614_505AC0000000053)
表題登記は、未登記の土地や建物の所有権を取得した日から一ヶ月以内に申請する義務があると、不動産登記法で定められています。(参照 デジタル庁 e-Gov 法令検索「不動産登記法」第三十六条・第四十七条:https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=416AC0000000123)
独占業務は強みであり、仕事がなくなることはありません。
■仕事が増える可能性が高い
総務省2023年4月12日公表した統計によれば、75歳以上の人口は1936万4千人です。(参照 総務省統計局「人口推計(2022年(令和4年)10月1日現在)」:https://www.stat.go.jp/data/jinsui/2022np/index.html)
現在高齢者が持っている多くの土地が今後相続され、分筆や売買などが行われると、表題登記の必要があります。
先々、土地家屋調査士の仕事が増える可能性が高いのです。
■AIに奪われない仕事がある
土地家屋調査士の仕事がAIに全て奪われる心配はありません。
相談や交渉などの臨機応変さが必要な業務や人の気持ちを勘案した対応などは、特にネイティブな日本語を話す日本人(日本独自の文化や慣習、言葉の意味だけではないニュアンスを理解できる者)だからこそできる仕事です。
土地家屋調査士の仕事には人との関わりも多く、柔軟な対応が必要な業務がたくさんあります。
また、一部の事務作業が自動化できるのは負担軽減になり、土地家屋調査士にとってはメリットです。
AIに仕事を奪われるのでなく、AIを駆使することで、さらに仕事の幅が広がる可能性に満ちた職種です。
このように、土地家屋調査士の仕事が増えることはあってもなくなることはありません。
尚、土地家屋調査士の仕事については「土地家屋調査士とは? 仕事内容や魅力、年収など徹底解説!」(https://sr-sekkei.co.jp/recruit/blog/199)で詳しく紹介しています。
ぜひ、あわせてご覧ください。
将来性のある土地家屋調査士には、実はチャンスがたくさんあります。
次章で見てみましょう。
4.実は狙い目!土地家屋調査士はチャンスがいっぱい
■独立開業
前章でお伝えした通り、土地家屋調査士には独占業務があるので、他業種に比べて独立開業しやすいメリットがあります。
独立開業には、高収入を狙える、定年がない、働き方を決められるなどの希望もたくさんです。
■世代交代の時期
先述の通り、土地家屋調査士の仕事は屋外作業が多く、体力が必要です。
体力には限界があるので、高齢の土地家屋調査士からの世代交代で需要が増えると考えられます。
令和3年4月1日現在の土地家屋調査士の会員の年代別構成は、20代が0.2%、30代が4.7%と非常に少なく、70代以上が27%と全体の4分の1以上の割合です。(参照 日本土地家屋調査士会連合会「土地家屋調査士白書2022」第5章 日本全国あなたの近くの土地家屋調査士:https://www.chosashi.or.jp/media/2022_097-121_chapter05.pdf)
20代30代の若年層は競合者が少なく、最新技術の飲み込みも早いので、経験の蓄積と先端技術を味方に大きな活躍ができるチャンスがあります。
5.まとめ
この記事では、土地家屋調査士のリアルな現状や将来性を紹介しました。
土地家屋調査士がブラックと言われる理由は
・炎天下や低温下での屋外作業がある
・土日祝日に出勤が多い
・繁忙期は非常に忙しく、閑散期との差が激しい
の3つですが、対策ができます。
また、以下の3つ理由によって、将来性は明るいです。
・独占業務がある
・仕事が増える可能性が高い
・AIに奪われない仕事がある
尚、独立開業ができることや世代交代、20代30代の土地家屋調査士が少ないことから、収入アップや需要増のチャンスがあります。
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