2024年03月01日
お役立ち情報
土地家屋調査士とは? 仕事内容や魅力、年収など徹底解説!
1.はじめに
土地家屋調査士は士業の一つですが、詳しく知っている人は多くないでしょう。
仕事内容や未経験から土地家屋調査士になれるのか、知りたいと思いませんか。
この記事では、土地家屋調査士の仕事内容やなり方、魅力や年収などを紹介します。
2.土地家屋調査士とは
土地家屋調査士とは、お客様の代わりに、不動産の状況(場所や形状、利用目的など)を正確に表示するための登記の手続きを行う専門家です。
5つの仕事を見てみましょう。
①不動産の表示に関する登記に必要な調査及び測量
不動産(土地または建物)の物理的な状況を正確に把握するために、調査や測量を行います。
②不動産の表示に関する登記の申請手続き
土地家屋調査士が依頼を受けて、不動産の物理的な状況を登記簿に反映するため、調査・測量の結果を踏まえ、所有者に申請義務がある登記申請手続きを代理で行います。
③不動産の表示に関する登記に関する審査請求の手続き
不動産の表示に関する登記について、登記官の処分に不当である場合に行う不服申し立ての手続きです。
④筆界特定の手続き
筆界特定の手続きは、土地の一筆ごとの境界を決定するための行政制度です。
筆界特定登記官が土地の所有者や関係者からの意見や資料を受け、外部専門家の「筆界調査委員」の意見を踏まえて筆界の位置を特定します。
多くの土地家屋調査士が、「筆界調査委員」として活躍中です。
⑤土地の筆界が明らかでない紛争に係る民間紛争解決手続き
ADR認定土地家屋調査士(民間紛争解決手続代理関係業務を行うのに必要な能力があると法務大臣が認定した土地家屋調査士)に限り、弁護士との共同受任を条件として行われます。
また、上記①~⑤に関する相談に応じることも業務の一つです。
(参照 日本土地家屋調査士会連合会「土地家屋調査士について」:https://www.chosashi.or.jp/investigator/about/)
次章は、土地家屋調査士になるために必要な資格や向いている人の紹介です。
3.土地家屋調査士になる方法
土地家屋調査士として業務を行うためには、国家資格が必要です。
また、向いている人や未経験でも活かせるスキルについても、それぞれ見ていきましょう。
■必要な資格
土地家屋調査士の業務に必要な資格は、法務省が実施している「土地家屋調査士」です。
受験に必要な資格はなく、誰でも受験することができます。
試験は毎年実施されていますので、法務省の「土地家屋調査士試験のページ」(https://www.moj.go.jp/shikaku_saiyo_index5.html)で確認しましょう。
尚、資格取得後に日本土地家屋調査士会連合会に備える土地家屋調査士名簿に登録を受けなければ、土地家屋調査士として仕事をすることはできません。
■向いている人や活かせるスキル
向いている人の特長、異業種や学生時代に培った役立つスキルを見ていきましょう。
・文理区別なく幅広い知識や能力がある
土地家屋調査士は、不動産の調査・測量から書類作成、申請業務を行います。
文系的な素養(法律知識や文書作成能力)と理系的な素養(計算能力や製図能力)が必要です。
・コミュニケーション能力がある
境界を確定するために行う境界立会い業務では、隣接した土地の所有者から了承を得る必要があります。
トラブルなく、各土地の所有者に立ち会ってもらうためには、堅実なコミュニケーションが必要です。
・真面目な性格
土地家屋調査士の仕事には正確性が不可欠です。
真面目に調査・測量を行い、細やかな点にも気を配って書類作成を行うことは、ミスの防止になります。
変化に対応し続けられる勤勉さも必要です。
また、業務の円滑な遂行には、真摯なやり取りや立ち振る舞いが欠かせません。
・体力がある
対象の不動産が、平地などの測量しやすい場所にあるとは限りません。
夏の暑さや冬の寒さが厳しい現場は体力が求められます。
自分のスキルを活かして、土地家屋調査士の補助者からスタートすることもできるのです。
次章は、土地家屋調査士の魅力を見てみましょう。
4.土地家屋調査士の魅力
土地家屋調査士の魅力を、やりがいと収入の切り口から見ていきましょう。
■やりがい
不動産の表題登記(まだ登記されていない土地や建物について、初めて申請するための登記)や筆界特定は、土地家屋調査士にしかできない独占業務です。
自分の作成した登記が法務局で閲覧でき、図面にも名前が残ります。
また、地域密着で転勤がほとんどなく、良好な人間関係の構築がしやすいです。
土地トラブルなどの問題解決で、人助けや地域貢献ができます。
さらに、災害などで土地が動いたとしても、崩れた境界の復活によって、地域の復興の手助けが可能です。
■収入
土地の地目(用途)に変更があった場合は申請義務があり、土地家屋調査士が登記を作成します。
土地開発や相続などで活躍するので、仕事が途切れることがありません。
職業情報サイト キャリアガーデンによると、
・土地家屋調査士事務所や測量会社勤務:400万円前後
・経験を積んだ後に独立開業:400万円~600万円前後
が平均年収です。
独立開業者の中には年収1000万円以上の経営手腕を持つ土地家屋調査士務もいます。
(参照 キャリアガーデン「土地家屋調査士の年収はいくら? 給料についてくわしく解説」:https://careergarden.jp/tochikaokuchousashi/salary/)
5.まとめ
この記事では、土地家屋調査士の仕事内容やなり方、魅力や年収などを紹介しました。
土地家屋調査士とは、お客様の代わりに、不動産の状況を正確に表示するための登記の手続きを行う専門家です。
土地家屋調査士として業務を行うためには、国家資格の「土地家屋調査士」を取得しなければなりません。
未経験でも活かせるスキルや向いている人には、
・文理区別なく幅広い知識や能力がある
・コミュニケーション能力がある
・真面目な性格
・体力がある
が挙げられ、補助からも始められます。
土地家屋調査士の魅力は、独占業務ならではのやりがいと仕事が途切れないので安定して収入が得られることです。
平均年収は400~600万円前後ですが、中には1000万円以上の年収を得る手腕がある独立開業者もいます。
エスアール設計の強みは、多岐にわたる不動産コンサルティングをグループの技術力と連携で、ワン・ストップで行えることです。
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